防犯意識が高い県は?

~防犯用設備・用品の人口10万人当たりの登録件数が多いのはどの都道府県?~

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【防犯意識が高い県は?】

~防犯用設備・用品の人口10万人当たりの登録件数が多いのはどの都道府県?~
 お出かけ前の「鍵かけ」、留守にするときの近所への「声かけ」、日頃の「心がけ」は、防犯対策の要。より安全に暮らすためにも、日頃から防犯意識は高めておきたいものです。
今月は、防犯用設備・用品に関するランキングです。

【日本は世界有数の安全な国】

 世界的にみても、治安が良いといわれる日本。
 その犯罪認知件数(警察が把握した犯罪の発生数)は2002年に約369万件と戦後最多のピークに達してから減少に転じ、2013年は132万件に留まりました。「公共の乗り物で居眠りする」「席を取るために荷物を置いておく」等ができるのは、諸外国から見ると「安全だからできること」だとか。
 この安心感をしっかり維持して、2020年に開催される東京オリンピックの際には日本のおもてなしの心と同時に、「安全に暮らせる街」をしっかりアピールしたいですね。

防犯用設備・用品取扱店は、犯罪認知件数の減少に一足遅れる形で2010年に5,009件に達して以降、2012年から減少を続けています<図1>。

<図1>「防犯用設備・用品」の登録件数推移(2005年〜2014年)

<図1>「防犯用設備・用品」の登録件数推移(2005年〜2014年)

現在の防犯用設備・用品の登録件数は3,009件で、都道府県別10万人当たりの件数でみますと、トップが広島県の3.93件、2位が長野県の3.89件、3位が長崎県の3.84件と続きます。なお、トップ3の広島県、長野県、長崎県は、この10年の間、ほぼベスト10圏内に入っています<図2>。

<図2>人口10万人当たりの「防犯用設備・用品」登録件数による都道府県別ランキング(2014年)

<図2>人口10万人当たりの「防犯用設備・用品」登録件数による都道府県別ランキング(2014年)

【日頃の備えが安全対策に有効】

 2002〜03年頃から地域住民が参加する防犯ボランティアが全国的に広がり、各地で活躍していることも安全への貢献として見逃せません。防犯ボランティアは、パトロールと同時に地域の美化など、街全体を住みやすくする工夫を行なっています。
 地域全体で防犯意識を高めることが、街の治安を良好にしてくれるのですね。

【防犯グッズを選ぶときは】

 防犯対策や防犯グッズを選ぶときの注意点をおさらいしておきましょう。
 まず、空き巣対策として効果的なのは、ドア錠を性能の高いものに替えること。ピッキングやサムターン回しが減少したのは、錠の機能が良くなったことで、この手口が使えなくなったことが大きいそうです。また、よく誤解されるのが網入りガラスです。網は割れにくいように入っているのではなく、防火設備のためのもの。防犯ガラスとは、2枚のガラスの中に膜が貼ってあるもので、外から叩かれてもなかなか割れません。「防犯ガラス」のステッカーが貼ってあると、それだけで「侵入するのに時間がかかる」と思われて泥棒除けにもなります。

 屋外での防犯に役立つのが、防犯カメラです。
 1990年代のデジタル化以降、年々性能が上がり、赤外線機能の向上により夜間も記録できるようになって、一般社会に普及しました。カメラの存在は犯罪抑止につながるし、トラブルがあった時の証拠機能としても役立ちます。センサーライトも進化し、電源が無い所でも使える電池式やソーラーで、屋外でも便利に使えるようになりました。電球交換不要で経済的なLEDタイプも出ています。

 また、女性や子供の外出時に役立つ防犯ブザーは、目立つ色を目立つ所につけるのがポイント。
 防犯ブザーをつけていることがわかる方が、狙われにくくなります。防犯対策や防犯グッズは、防犯意識の高さをアピールできるだけでも、相当な効果があるようです。ただ、忘れてはならないのは、いざというときの動作確認。
 必要に応じた定期点検で、「安心」をより確実なものとしたいですね。

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H26広表第681号
審査14-2877-1